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私の人生終盤キャリア形成に向けて大切にしていること

 私がキャリアコンサルタント(当時はキャリアカウンセラーとよんでいた)へ向けてのキャリアに関する勉強を開始したのは、50台に入ってからであった。もう10年以上経過したのかと振り返る。そして、60歳定年を過ぎ、今月で66歳を迎える。その間、世の中は定年延長、再雇用、70歳までの雇用、さらにその先も・・・と、人生100年時代へと突入してきた。

 キャリア理論の中には、人生の年代ごとの発達課題にどう取り組むかとか、加齢とともに置かれている環境との関わりを考える際の「発達理論」という考え方がある。40歳代または50歳代を人生の折り返し点としてひとつの人生に向けての価値感の変更を強いられる(または、必要とされる)ことを学んだ。

 発達課題のライフサイクルの例としては、

(1)ユングの「人生の正午」、

(2)レビンソンの「人生半ばの過渡期」、

(3)エリクソンの「成年期:生殖 対 停滞」があげられる。

(※上図参照)

 このような人生のライフサイクルで自身が置かれた後半(終盤)に向けてのキャリア形成を考えるに際して、私が強く意識していることとして以下の4つのが大切だと思っている。

 

 ① ロールモデルに学ぶ

 自分より先を行く同じような経験を成功裏に実現しているお手本。できれば身の回りの近しい人の方が、直接話を聞けるので良いが、身近でなくても、有名人でも、物語の中の登場人物でも構わない。一種の代理学習である。

 

 ② 好きなキャリア理論に学ぶ

 先にあげたライフサイクルでの成長理論でもいいし、他の学者のキャリア理論でもいい。考え方や捉え方の方法論として参考とする。私は、プランドハプンスタンスの5つのスキル、キャリア・アダプタビリティの4つの資源(4C)などが好きである。(注:文末のリンク先を参照)

 

 ③ コミュニティへの参加と貢献

 仕事でも趣味でも、ボランティア活動でも何らかの目的を持った集団(コミュニティ)に属し、自身の居場所と役割での貢献としての社会との関わりをすることである。できれば、2,3のコミュニティに属している方が、どれかのコミュニティで自身の居場所や貢献性が上手く実感できないときに、別のコミニティで実感することができるかもしれないから。

 

 ④ 健康の維持

 精神的にも、肉体的にも健康であること。特に、肉体面で、ある程度の筋肉の維持も健康体として行動するには大切である。これは、どんな些細なことでも日常的に習慣化して継続していくことが大切である。

 

 そして、最後にこの4つをことあるごとに周囲に宣言することである。それにより、他者からの目も意識して、継続していくことがより加速されると考えている。

 

注:プランドハプンスタンスの5つのスキル

  https://jinjibu.jp/keyword/detl/974/  

  キャリア・アダプタビリティの4つの資源(4C)

  https://habi-do.com/blog/career-adaptability/